コンプライアンス室の本当の役割。面談前に準備しておくべきこと

大企業にはコンプライアンス室が設置されています。このコンプライアンス室の本当の役割を知っておかないと、不利益を被ることになります。

この記事は被害にあわれた方向けに、実体験に基づき書いています。

コンプライアンス室の本当の役割

コンプライアンス室は企業が法律違反を犯さないか、社会通念上許されないことをしていないか、企業内部からチェックするための部門です。

チェックするだけでなく、会社が社会にとって害のない組織であり続けるための、教育や仕組みづくりを行なっています。

ここまで聞くと、100%正義の部門のように思えますが、こればっかりがコンプライアンス室の役割ではありません。

コンプライアンス室は、企業と従業員の間でのトラブルを納める、という役割もあります。

従業員が上司にパワハラを受けた、セクハラを受けた、会社が不正をしている、と訴え出ることがあります。もし、話がこじれてしまえば、会社自体が訴えられ、問題を裁判所で解決する、ということになりかねません。

こうなると、会社のイメージが下がりますし、裁判というコストがかかります。なので、問題が大きくならないように火消しをする、という役割をコンプライアンス室が担当しています。

コンプライアンス室は正義ばかりではない

コンプライアンス室は、会社と従業員の間でトラブルが起こった場合、調査を行います。ただ、調査とは名ばかりで、調査をする前に結論が決まっている場合がほとんどです。

会社というのは、倫理的な正しさ、道徳的な正しさで結論を出しません。被害を受けた人間と、被害を与えた人間のどちらが会社として利用価値があるかを比較し、結論を出します。

ですので、必ずしも被害を受けている人間が守られ、被害を与えた人間が処罰の対象になるわけではないのです。

被害を与えた人間を守ると会社が決めた場合、被害を受けた人間を悪者にしなければなりません。

コンプライアンス委員会は、どうやって被害を受けた人間を悪者に仕立て上げるのかを考え、悪者だという証拠を揃えようとします。

理不尽ですが、これが現実です。

コンプライアンス室の面談に呼ばれたら、準備をする

コンプライアンス室の面談に準備せずに挑むことは自殺行為です。もし、あなたを悪者にする前提で面談に呼ばれたとしたら、その面談で、はめられます。

ですので、まず、準備をしましょう。これは、弁護士さんにいただいたアドバイスです。

1、ボイスレコーダーを購入する

会話は全て録音しましょう。これは後々、会社がわけのわからないことを言ってきたときの証拠になるからです。

スマホのボイスレコーダーでもいですが、必ず事前にポケットやカバンに入れた状態でも録音できるか確認しましょう。確認する際は、2m離れたところで、小声で話しても録音できるか確認します。

もし、音声が不鮮明だったら、ボイスレコーダーを買いましょう。ボイスレコーダーは安いので、1000円代からあります。

コンプライアンス室の担当者も録音されていることを恐れて、小声で話す場合もあります。

もちろん、録音します、なんて、事前にいう必要はありません。黙って録音しましょう。

2、事実関係を確認しておく

事実に矛盾があると、不利になります。ですので、事実関係をしっかりと思い出し、矛盾がないように整理しておきましょう。矛盾があると、不利になります。

3、受け答えの練習

質問を受けたら、本当の事実関係を答えても大丈夫です。

ただ、もし、担当者があなたにも非があったのではないか、というような、人間性を疑うことを前提とした質問をしてきたらこう答えましょう。

「それは会社としての考えでしょうか。それとも、あなたの個人的な考えでしょうか。」

こう答えると、担当者は何も言えなくなります。会社を悪とするか、自分自身を悪とするか、どちらしか答えようがないからです。

こういう質問をしてくる目的は、感情的に揺さぶりを入れることです。ボロを出させようとしています。そんな誘いには絶対のってはいけません。

このフレーズがスムーズに出てくるように練習しておきましょう。

面談時の前後にやること

事実関係を記録する

「いつ」「誰が」「何を言ったか」を記録しておくと、裁判の時に証拠として使えます。

もし、会社内で何かを言われたら、その時点でスマホから自分のアドレス宛にメッセージを送る、という方法で記録をとるのも有効な手段です。

やりとりは全てメールですること

会社は口頭でのやり取りをしたがります。これは証拠を残さないためです。これは拒否しましょう。断る理由として「直接お話するのはストレスで、心理的負担が多い」と言えば大丈夫です。ストレスで精神病になったら、それこそ会社は不利になります。

口頭でやり取りしない理由は、会社側からこちらへの接触回数を減らすためです。色々と嫌がらせのようなことを言ってきて、精神的に参らせて何も言えない精神状態に追い込もうとするのをさせないためです。

メールだと考えて、不利にならないように文面を作り込まなければなりません。これは、時間がかかることなので、相手が接触してくる機会が減り、精神的に楽になります。

コンプライアンス室が出てくるような問題は、すんなり解決しません。長期戦に備えて、メンタルの管理は大事です。

私の場合はラッキーだった

私も被害者としてコンプライアンス室の担当者と面談をしました。その時は加害者を組織から追い出す、ということが決まっていて、内々に聞いていました。相手が組織から相当嫌われてる人だったんです。

ただ、会社というのは何をしてくるかわからないので、気を抜かずに、準備をしてから挑みました。

コンプライアンス室の担当者はとてもいい人でした。普通の常識を兼ね備えた人で、安心して普通に話すことができました。

私はいい弁護士さんにアドバイスをしてもらい、コンプライアンス室の方もいい人で、とてもラッキーだったと思います。

読まれている方がこんな状況にならないことを祈りますが、もし、コンプライアンス室に呼び出されたら参考にしてください。

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最後までお読みいただきありがとうございました。

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