残業を無くせない3つの理由。サラリーマンを経験して思ったこと

電通で過労自殺という不幸な事件が起きました。まだ若いのに、痛ましいことです。旅行会社のHISも長時間労働の疑いで行政のメスが入りました。

私は人が足りないから異常な残業が発生している職場を経験したことがありません。

話の前提として

私は主に、営業企画や法律関連の仕事をしていました。10年間ほぼ事務職です。ですので、今回の話は事務方の残業が多い理由に限ります。

ダメ社員をリストラできない

事務方の部署には、預かっている社員というのがいます。預かっている社員は、仕事上、何かしら問題のある社員です。人間的に問題がある、極端にコミュニケーション能力が低くて話が通じないなどです。

会社としては、こういう人にも何かさせないといけません。だから、仕事を与えるのですが、一人で一人前にできません。やり散らかしてしまいます。

結局、お世話係が全部見直して、できてないこところのやり直しを指示するのですが、この作業にかなりの時間を取られます。はじめから自分でやった方が早いレベルです。

ダメ社員のお世話係は自分のしながら、面倒も見るので、時間が足りず長時間残業になってしまいます。

言うことを聞かない社員をリストラできない

業務内容は周りの変化に応じて変わっていきます。ですので、定期的に業務の棚卸をし、必要な業務、必要じゃない業務を区別し、必要じゃない業務を断捨離します。そうしないと雪だるま式に業務が増えていきます。

業務整理をする上で、いちばん大事なのが、細かい業務まで全て洗い出すことです。しかし、業務内容を全て明らかにしたがらない社員がいます。自分の業務内容を明らかにすると、他の人に仕事を取られるのでないか、と恐れているのです。

業務は会社に命じられたものをするべきで、社員が会社が把握していない仕事を勝手にやるなんて、よくないことです。こういう社員の存在が、業務整理を邪魔します。その社員が障害で業務が効率化できず、残業したくない人まで残業地獄に巻き込んでしまいます。

業務命令に従わないのなら辞めさせてしまえばいいのですが、それができないのが日本の会社。こういう面倒さい人がいるので、業務整理が進まず、何のためにあるのかよくわからない業務が会社の中に残り続けます。

「何をするか」という発想

新規事業や販促を担当する部署だったら「何をするか」という発想は大事です。ですが、事務方の部署にとって「何をするか」という発想は残業の元凶です。

友人の会社の話です。友人の会社では経理の人員が10人でしたが、社長命令で一気に4人まで減らされました。

人員が減ってどうなったか。4人でも仕事が回せて、部署の総残業量が減ったそうです。

4人でも回せるようになった理由は、やってもやらなくても結論の変わらない仕事を削減し、コンピューターにやってもらえるところはコンピューターに任せ、人間がやらなくなったからです。

経理の課長さんが言うには、仕事のスピードが求められるようになり、ミスは増えたけど、仕事の質が上がったそうです。

人は時間を埋めるために「何をするか」という発想になりがちです。時間を埋めるためにやっていることは、なくても良いことです。

「何をやらないか」が常に正解なのか

とか言いつつ、本当にガンガン仕事を減らせばいいのか、と考えてしまうこともあります。「何をするか」という発想から「何をやらないか」という発想に切り替わると、かなりの業務が減ります。

そうすると、仕事が全く割り振られない人も出てきます。

友人の会社の経理部だった6人の配属先は、地方にある工場のラインスタッフでした。転勤が伴う異動で、さらに給料が大幅に減ります。会社からは「辞めてくださいね」と言われているのと同じです。

全員が必要な仕事だけをして、定時で帰れるちょうどいい状態を作れればいいのですが、友人の話を聞いて、「ちょうどいいは難しい」と考えさせられました。

残業を減らすために業務するという決定は、一従業員の意思ではなく、社長が決めることなんだと思います。

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最後までお読みいただきありがとうございました。

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