楽で、給料がいい会社でも、「いじめ」がある理由

私がサラリーマンとして働いていた会社は、楽で給料もいい会社でした。会社がすごかった、というよりは、業界的に給料がいいのです。上手に税金を頂戴している業界でした。

どのくらい楽だったか

形だけは、とても理想的なサラリーマン生活でした。

  • 9時出社、5時半退社
  • 入社日から有給20日付与。2年間持ち越し可能
  • 仕事内容はルーティンワーク

管理職も含め、こんな感じです。ミスをしなければよい、という仕事環境でした。

新商品の開発は熱心にしていませんでしたし、新規開拓営業なんて必要ありませんでした。既存の商品を既存のお客さんが買い続けてくれるからです。

お客さんも100%自腹で買っているわけではありません。商品の購入には、ふんだんに税金が使われていました。

楽なのに、給料はいい

税金が流れてくる業界、というのは、給料がいいです。

銀行がいい例です。不良債権でガタガタになり、倒れかけ、税金が大量投入されませいた。でも、銀行員の年収が400万円になる、なんてこと、なかったですよね。

それと同じです。私が働いていた会社も不祥事を起こしましたが、倒産するどころか、行政も司法も、寄ってたかって会社を守ってくれました。

不祥事でガタガタしている間も減給されることなんてなかったですし、ボーナスも給料の2ヶ月分きっちりもらっていました。

税金が流れてくる、というのはこういうことです。ですから、大して仕事をしていないのに、給料はいいのです。

  • 請求書発行係や契約書をプリントアウトする係の30代前半の年収が600万円
  • 社内メール便担当の50代の年収が800万円
  • 課長や部長という役職がつけば、年収1000万円

日本の平均給与なんて、軽く飛び越しています。

争う必要がないのに起こる「いじめ」

こういう職場なので、出世と能力は無関係です。女性ではなく、犯罪をせず、病気にならなければ、自動的に出世します。

相手を蹴落として自分の序列を上位に保つ、なんて無駄なことをしなくてもいいのですが、こういう職場こそ、なぜか、「いじめ」が起こります。

いじめはグループで行われていました。40代の男性社員がボスでした。そして、そのいじめグループに20代、30代が勧誘され、ターゲットを決めて一斉に攻撃を始めます。

私が目にしたいじめは、このようなものでした。

  • 会議の場でワーワー言って追い詰める(例えるなら、安倍総理に大根の値段を聞いて、答えられないと一斉に非難する民進党議員のような構図)
  • 影のfacebookグループを作り、そこで仕事の話を進めて、一人だけ蚊帳の外に置く
  • わざとメールの宛先に入れ忘れる

こういうことされると、どんなに優秀な人でも、簡単な仕事すら前に進められません。

ターゲットになるのは決まって「頭のいい人」でした。役職は関係ありません。いじめに耐えかねて、うつ病になった管理職もいます。

転職したばかりの時は、この光景に唖然としました。まるで小学生です。40代の白髪混じりの、少し頭のハゲかかった大人の男性が、同じく大人の男性をいじめているのです。子持ちのいい大人が。

しかも、周りに分かるようにいじめるのです。誰も止めません。

一体何なんだ、この集団は。

楽な職場で「いじめ」が起こる理由

私は3年間その職場にいました。いじめグループの勧誘がありましたが、わからないふりをして、全て無視しました。

いじめが起こる理由は、こんなものではないかと思います。

1、社員が幼稚

入社して私が一番に感じたのは、えらく自分の気持ちをさらけ出す人が多い、ということです。

入社した時に歓迎会をしてもらいました。その時におじさん社員から、「姉が不倫をしていて、不倫相手が奥さんの元に戻ったので、姉が一人になってしまった。」と話をされました。

おじさん社員と話すのは、その時が初めてです。いくらお酒が入っていたとはいえ、他人に話すことでしょうか。

その後も社内を観察していて、自分の感情と言葉が直結している人が多いことに、びくりしました。気にくわないことがあれば、面と向かって悪口を言います。「渡る世間は鬼ばかり」状態です。

普通は隠します。面と向かって悪口を言うと、相手が傷つきます。相手を傷つけると、傷つけた方にもデメリットがあります。自分を傷つける人に協力なんてしたくありません。

普通の社会人だと、その辺の損得を勘案し、自分の気持ちをコントロールするのですが、その会社の社員は全くコントロールができていませんでした。

きっと、仕事が楽すぎて、精神的に成長する機会がなかったのでしょう。結果が出るまで、忍耐強く努力なんてしなくてもいいし、お客さんの機嫌を取る必要もない。お客さんが「買わせてください」と言ってくれますから。

2、男性の嫉妬心

社会人になって感じたのは、男性は女性より嫉妬心が強い生き物なのではないか、ということです。特に、自分より能力的に上の人間に対する嫉妬心は、すざまじいものを感じます。

これは、脳科学的に正解でした。脳科学者の中野信子さんが説明されています。

脳科学者の中野信子氏が、上智大学で「ヒトの認知機能と神経伝達物質」というテーマの講義を行いました。記憶や嫉妬についての男女の違いを解説します。

男性は、相手がダメージを受けた時に快感を得やすい生き物だ、ということも言われています。

頭のいい管理職がいじめが原因でうつ病になり、休職したことがあります。いじめグループはその状態をとても喜んでいました。勝ち誇ってキラキラした表情をしていました。

部外者から見ると、おぞましい光景です。

普通の人は前頭葉がその辺をコントロールするのですが、幼稚なおじさんたちは、前頭葉が訓練されておらず、本性丸出しでした。

「楽」は人をよくない方向へ導く

私はある程度お金を貯めて、その場を去りました。人が次々うつ病になっていく環境なんて、いくら給料が高かろうが嫌でした。

楽な場所にいる人は、幼稚です。いじめた相手にも人生があり、家族がいる、ということがまるで理解できていません。

それに、そういう行動が自分の信用を失うことも分かってないのです。

「苦労は買ってでもしろ」と言われますが、その通りだと思いました。「楽」は好きですが、楽すぎるのも考えものです。

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最後までお読みいただきありがとうございました。

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